高度経済成長期は、よりたくさんの製品を大量に生産し、流通させることが第一とする企業も多い時期でした。一方で、その大量生産大量消費という行動が環境破壊につながったとも言われています。

環境の悪化は人々の普段の暮らしを脅かすようにもなり、今では工場などに対して厳しい基準を設けるなどし、国は環境改善に力を入れています。この流れは、世界各国でも見られています。世界的に環境問題に対する問題意識が高まってきていると言えるでしょう。

そんな流れを受け、最近会社でも環境に配慮した活動が注目されるようになっています。その一つが、ゴミの分別です。このようなゴミの分別など、職場で環境に配慮したことを認められるとISOの取得ができたり、企業として環境に配慮していることを社会的に認められたりします。そこで今回は、オフィスにおけるゴミの分別のポイントについてご紹介していきたいと思います。

ゴミ分別しやすいオフィス作りのポイントって?

まずは、ゴミの分別がしやすいオフィスを作るポイントについてご説明しますね。

環境問題に対して、簡単にオフィスでできることというのは、「自社内でのゴミ分別」ではないでしょうか。ゴミの分別を清掃業者に任せている会社もたくさんありますが、手間がかかりコストも高くなってしまいますよね。ゴミの分別は、社員一人ひとりがきちんとこころがければ難しくありません。そのため、最初に取り組むものとしては最適な方法と言えるでしょう。

また、それと同時に求められるのは、その活動に取り組みやすいオフィスを整えることです。その際のポイントとして挙げられるのは「ゴミ分別の方法を分かりやすくする」といったことでしょう。これを実施することで、どこにどのゴミを入れたら良いのかが分かるようになりますので、社員にとっても取り組みやすくなるはずです。

環境に配慮したゴミ分別に大切なことって?

他にも自社内で環境に配慮したゴミの分別を行う上で大切なことは、社員たちが、ゴミの分別という行為を誇らしいと思えるような職場づくりを行うことでしょう。

また、これを徹底することで副次的なメリットもあります。例えば、コンビニの弁当やペットボトルで食事を済ます社員は、その都度ゴミの分別に気を遣わなければなりませんよね。これがきっかけで、自宅から弁当と水筒を持参する社員が増える事例もあるようです。

そうすると、オフィスから出てくるゴミの量そのものが減っていくので、より美しい環境が整えられるはずです。

オフィスのゴミを削減するのに必要なことって?

分別を徹底すれば、副次的にゴミの量が削減されることは、さきほどご紹介した通りです。また、これに加え、より効果的にゴミの量を減らそうとするなら、それらを数値化するという方法もあります。収集にかかるコストや清掃業者に委託している分の費用を、どれくらい削減すればどれくらいの節約になるのかを見えるようにするのです。

さらに、週や月ごとに風紀委員のようなものを設定する方法も良いかもしれません。担当者を決めることで、一人ひとりに当事者意識を持たせることができます。それぞれが使命感を持って打ち込めば、より環境に優しいオフィスが誕生することでしょう。

また、パントリーなどを設置し、その中でしっかりと分別を意識できる環境を整えることは、社員の方の意識変革に効果的です。自席のゴミ箱だけだと可燃ごみと不燃ごみ、さらには資源ごみもまとめて捨ててしまうかたもいらっしゃるでしょう。

しかし、しっかりとパントリーが設置されていて、それぞれのゴミに対するそれぞれのゴミ箱があれば、ゴミは分別するものという意識が社員の方に芽生えますよね。そういう目的を持って、パントリーや分別が容易なゴミ箱を設置する企業も増えているようです。

まとめ

片付けの苦手な人や、普段のゴミ捨てなどを誰かに任せてしまっている人にとっては、分別などは面倒な作業かもしれません。しかし、美しいオフィス環境こそが社員の集中力を上げて、生産性を高めるという考え方が近年有力になってきています。

環境に配慮したオフィスのゴミ分別のポイントは、分別によって得られるメリットを考えることにあります。これらのことを実行できる会社こそが、社会貢献をしている優良企業としてISOの認証などがつくように時代は変わってきています。

ゴミの分別をしっかり行い、社員からも、社会から認められる優良企業を目指していきましょう。なお、自治体によってごみの分別方法は変わりますので、その点はご注意くださいね。