以前と比べて、最近ではオフィスに音楽を流す会社って多くなりましたよね。一方で「音楽を流して仕事をした時の効果ってどうなの?」と、疑問をお持ちになる方もいらっしゃるのではありませんか。

そこで今回の記事では、オフィスに音楽を流すことのメリットと、導入後の効果、さらには音楽を流す際に大切となることをご紹介していきたいと思います。

オフィスに音楽を流すことのメリットって?

オフィスに音楽を流すことで「どのようなメリットがあるのか」気になりますよね。ここでは、そのメリットに触れていきたいと思います。

結論からお話しすると、オフィスに音楽を流すことで得られるメリットは、大きく3つあります。1つずつ見ていきましょう。

・生産性の向上
オフィスに音楽を流すと、キーボードの「カチャカチャ」という音や周りの話し声などの雑音が耳に届きにくくなります。雑音は集中を妨げ、作業に没頭する時間を少なくする要素ですので、これが聞こえにくくなることで作業に集中できる時間が増えていきます。そうすると、仕事の生産性が伸びていく効果が期待できます。

・オフィス環境の向上
たとえば、オフィスが静まり返っていると何となく緊張感が生まれませんか。この状態が続くと集中力が続きませんし、何よりも居心地が悪いですよね。音楽によっては場の空気を和ませる効果が期待できるものもあります。そのような音楽を取り入れれば、社員の気持ちをリラックスさせたり、緊張感をほぐしたりすることにつながり、社員が働きやすいと思えるオフィス環境を提供していくことができます。

・重要な会話の漏洩防止
会社の運営にかかわるような重要な会話を行う時にオフィスが静かだと、最悪の場合、その話がオフィス全体に伝わってしまう恐れがありますよね。しかし、さきほどもお話ししましたが、オフィスに音楽を流すことで、周りの会話が目立ちすぎるのを防ぐ効果を期待することができます。そのため、このような他の人にあまり聞かれたくない情報を守ることができます。

他にも、プライバシーの確保や社員のメンタルケアなど、オフィスに音楽を取り入れることで、さまざまなメリットを得ることができます。ただ、中には「本当にこんな効果があるの?」と疑問を感じる方もいらっしゃると思いますので、次では実際の効果についてご紹介したいと思います。

実際に音楽を流した時の効果ってどうなの?

では、実際にオフィスに音楽を流した時の効果がどうなのか、見ていきましょう。

このことについて、20代~50代の400人に聞いたアンケートの結果によると、約80%の方が「仕事にプラスになった」という回答をしたようです。そして、その中でも「集中できる」「やる気が出る」「気分転換できる」という効果を感じた方が多い傾向にあったと言われています。

さらに「仕事のスピードが上がった」「社員同士のコミュニケーションの向上につながった」という報告も数多くなされていて、実際にオフィスに音楽を取り入れることで、そこで働く社員にさまざまな効果を与えるということがわかったようです。この結果から、オフィスに音楽を流すことは、仕事やオフィス環境に良い影響を与える傾向にあると言えるようです。

音楽を流す時に大切なことって何?

この記事をご覧になっている方の中には、すでにオフィスに音楽を導入したいと考えている方もいらっしゃるでしょう。ただ、オフィスに音楽を導入する際には気をつけなければならない点もありますので、ここでご紹介しますね。

まず、注意しなければならないのが「音楽のボリューム」です。音楽を流すことで社員の集中力や仕事の生産性を上げることにつながりますが、ボリュームが大きすぎると耳障りになり逆効果を生んでしまいます。そのため、音楽を流す前には、社員の声を聞いたり、スピーカーの位置を調整したりし、事前に対処しておくことが大切です。

次は「全ての仕事に音楽が効果的ではない」ということです。音楽は、ルーティンワークなどの作業時に集中力をアップさせることができると言われています。そのため、何かを創造したり、新しいことを吸収したり、業務を覚えたりする時には、あまり向いてないと言われることが多いようです。ただ、これは個人差によるところもあるので、さきほど同様、あらかじめ社員の声を聞いておくといいでしょう。

なお、「社員をリラックスさせたいなら落ち着いた音楽」といったように、音楽によって与える効果は異なりますので、その点にも気をつけながら選曲することをおすすめします。

まとめ

オフィスに音楽を流すことは、仕事の生産性を上げたり、オフィス環境を改善したりする時に有効に働きます。もし、「中々社員の集中力が続かない」「オフィスが静かすぎて、緊張感が漂っている」という悩みをお持ちの方がいたら、オフィスに音楽を導入してみるのもいいかもしれません。

ただ、音楽を取り入れる時には気をつけなければならない点もありますので、そこをしっかり認識した上で、オフィスに音楽を流していくようにしましょうね。