最近では、テレワークやリモートワークといった職場に縛られない働き方が注目を浴びるようになってきましたよね。実はサテライトオフィスも、そうした働き方の1つです。でも、みなさんの中には「サテライトオフィスって聞いたことあるけど、実際のところよくわからない……」という方も多いでしょう。

そこで今回は、「そもそもサテライトオフィスとはどのような働き方なのか」ということを踏まえつつ、サテライトオフィスを導入することでどのような経営上のメリットを得ることができるのかについてご紹介していきます。

そもそもサテライトオフィスとは

サテライトオフィスとは、本社とは別に、地方などに開設したオフィスのことを指します。「支社と同じようなものじゃないの?」と疑問をお持ちになる方もいると思いますが、サテライトオフィスと支社には、大きな違いがあります。

基本的に支社を開設する目的は、その場所にビジネス上のメリット、つまりは「顧客や取引先がたくさんいる」などの理由であることが多いです。しかし、サテライトオフィスは、社員が希望するワークスタイルなどを叶えるために開設されます。また、1つの拠点に業務が集中するリスクを抑える目的でサテライトオフィスを構える会社も多いです。

このことからも、サテライトオフィスの必要性はビジネスシーンよりも、どちらかと言うと「社員の事情」や「リスクヘッジ」といった社内の課題を解決する手段として活用されるケースが多いということが言えます。

サテライトオフィスの効果とは?

では、サテライトオフィスには一体どのような効果があるのでしょうか。一般的には、以下の効果を得ることができます。

1.継続的に業務を行なうことができる

あまりピンと来ない方もいると思いますが、継続的に業務を行なうことができるとは、たとえば、1つの拠点に業務を集中させておくと、災害があった時に大きな打撃を受け、機能しなくなる可能性があります。

しかし、サテライトオフィスを開設しておくことで、このような非常事態が起きても、業務に取り組んでいくことができます。

2.時間を有効に使えるようになる

都心で働く社員は、日々の通勤に多くの時間を費やしています。これには、都心の賃料が高いため、なるべく安く家を借りられる地方に住む人たちが多いことが影響しています。

サテライトオフィスは、そもそも地方に開設することになりますので、社員も比較的オフィスに近いところに家を借りられ、無駄な通勤時間を省くことができます。その結果、仕事とプライベートの時間を効率的に使えるようになります。

3.生産性が向上する

「2.」の通勤に関することと共通するのですが、朝の満員電車は社員に大きなストレスを与えます。そして、それは集中力を削る要因にもなり、結果的に業務の生産性を下げることにつながります。

サテライトオフィスでは、こうした満員電車から解放されるケースが増え、ストレスフリーになりやすいので、業務への集中力が増し、生産性の向上を目指せます。また、社員が理想とする働き方、たとえば「ワークライフバランスがしっかり取れる」など、サテライトオフィスならではのメリットによって、モチベーションが上がる効果もあります。

サテライトオフィスの導入は必須となる?

会社にとっても社員にとっても良い効果をもたらしてくれるサテライトオフィスですが、これから先、会社の成長を目指す上で、その導入は必須となるのか気になりますよね。この点については、会社の風土や考え方によって異なるところでもありますので、一概に言うことは難しいです。

ただ、もしみなさんの会社で働き方改革に取り組もうとしているのなら、サテライトオフィスは有効な手段の1つとなりますので、導入を検討してみても良いでしょう。あらかじめ社内で理解してもらい、労力やコストのことも考慮しながら取り組んでみてくださいね。

まとめ

サテライトオフィスは、働き方を改革する上で重要な要素となる手段です。そのため、最近ではサテライトオフィスを導入している会社も増えてきています。これまでのやり方にこだわらず、会社と社員の双方にメリットがある働き方を推し進めたい方は、ぜひサテライトオフィスの導入を考えてみてはいかがでしょうか?