近年、オフィスで節電対策を行なう会社が増えてきましたよね。みなさんの中には、これから節電対策に取り組もうとしている方もいらっしゃることでしょう。でも、そこで気になってくるのが「どんな節電方法があるの?」ということではありませんか?

そこで今回の記事では、オフィスでできる節電対策や、節電対策を実現するためにオススメなこと、さらには節電を行なう上での注意点をご紹介していきます。

オフィスではどんな節電対策ができるの?

一般的にオフィスでできる節電対策には、以下の7つがあります。ここで挙げる方法を実践すると、消費電力を抑えることができますので、ぜひ、参考にしてみてください。

・エアコンの節電
エアコンを使う際は、夏は28℃、冬は20℃の室温になるようにしましょう。また、オフィスの中でも、特に温度変化が激しいところだけにエアコンを使用したり、スイッチをこまめに切ったりすることも忘れずに行なうようにしてください。

・照明の節電
照明は、照度の調整や間引き点灯を実施するようにします。また、点灯する時間を設定しておいたり、使っていない会議室などの明かりを消したりしておくことも有効な方法になります。

・服装の工夫
最近ではクールビズを実施する会社が増えてきましたが、まだ浸透しきれていないのもまた事実です。オフィスはもちろんですが、公式な場でもジャケットを着用しなかったり、勤務状況に応じてポロシャツやノーネクタイにしたりすることを推奨しましょう。

・就業時間の見直し
夜は早めに帰ることを会社全体に広め、夜間の電力消費を抑えることも、節電対策の一つです。

・省エネ機器の導入
省エネタイプのOA機器や照明などを導入し、消費電力を抑えます。また、太陽光発電や太陽熱温水器を新たに設置したり、省エネ基準を満たしているエコガラスや断熱材を取り入れたりするのも節電対策を後押ししてくれます。

・省エネ活動の実施
OA機器やパソコンを使わない時は、電源を切るようにしましょう。また、なるべくエレベーターを使わずに階段を使用することも節電対策につながります。

・断熱性の向上
オフィスの窓に、夏場は遮光カーテンやブラインドを、冬場は断熱シートを設置し、オフィスの温度を一定に保つように心がけるようにしましょう。

オフィスで節電対策を実現するのにオススメな“こと”

オフィスにおける節電対策をより実現に近づけるためには、さきほどご紹介した内容に加え、「節電管理担当者」を設置することがオススメです。

節電管理担当者は、社内のどこに電気機器があり、どのくらい稼働しているかを熟知した上で節電対策を推し進めていく役割を担う人のことを指します。特に大規模な組織や、ビルの各階に部門がある組織だと、社内に節電対策の実施をアナウンスしても、中々浸透しづらい傾向にあります。そのため、節電管理担当者を選定し、確実に節電対策を進めていく必要があります。

なお、管理担当者を選定する際は、“各部門から一人ずつ”という方法ではなく、“一つの部門から数人”という方法がオススメです。なぜなら、各部門から一人ずつだと、コミュニケーションがうまく取れず、スムーズに節電対策が進まないといったことが挙げられるからです。この点もしっかり認識しておいてください。

また、エネルギー使用量の見える化も必要です。リアルタイムにエネルギー使用量が分かるモニターを設置したり、グループウェアや掲示板にエネルギー使用量を告知したりするだけでも効果があります。

節電対策を行なう上での注意点は?

オフィスで節電対策を行なう時には注意点もありますので、ここでご紹介しておきますね。

まず、注意点として挙げられるのは“省エネ機器の使い方”です。実は、省エネ機器は使い方が適切でないと、機器に余計な負荷がかかり本来持っている性能を発揮できないことがあります。そうすると、せっかくの節電対策の意味がないですよね?そのため、たとえば各部署に適切な使用方法をしっかり伝えるといった対策を行ない、省エネ機器を運用していく必要があります。

また、照明の節電で間引き点灯を行なう時も注意が必要です。間引き点灯は照明のランプを外すことで節電を行ないますが、この方法は本来必要とする照度を下げることになります。そうすると、視環境が悪化し、社員の視力が低下するなどのリスクが高まることにつながってしまいます。この点も、省エネ機器の使い方同様、気をつけるようにしてください。

まとめ

オフィスにおける節電対策は、環境への配慮やコストの削減を目的に、今では主流になってきています。まだ節電対策を考えていない方は、ぜひ積極的に導入を検討してみてはいかがでしょうか?