オフィスのレイアウトには、さまざまな形がありますよね。オープンオフィスも、その中の1つで、仕切りを設けずに開放感のあるオフィス空間をつくれるところに特徴があるレイアウトです。そんなオープンな環境は、会社にどのようなメリットをもたらし、社員にどのような影響を与えるのでしょうか。今回の記事で、ご紹介していきます。

オープンオフィスにはどんなメリットがある?

仕切りを設けず、オフィス全体を見渡せるオープンな環境は、会社に以下のメリットをもたらします。

・斬新なアイデアが生まれやすくなる

オープンオフィスでは、部署ごとで仕切りを設けないため、同じ部署をはじめ、他部署の社員との距離感も近くなります。そうした環境は、社員同士の気軽な会話を生み、活発なコミュニケーションを促します。結果、斬新なアイデアが生まれやすいオフィスを目指すことができます。

・コストを削減できる

オープンなスタイルは、壁などが一切ないため、スペースを有効に使えるようになります。そのため、1つのフロアに多くの部署を設置することができます。これは、たとえば各階に部署を設置している会社であれば、賃貸料金を削減することにつながります。

要チェック!オープンオフィスのデメリットとは?

オープンオフィスには、今までに述べたようなメリットがある一方で、以下のデメリットもあります。

・プライバシーの確保が難しい

オープンオフィスのデメリットとして、まず挙げられるのは「社員一人ひとりのプライバシーを確保することが難しい」という点です。オープンオフィスは、部署ごとで仕切りを設けないところに特徴があるスタイルです。そのため、どうしても周りの人から自分のデスクが丸見えになってしまいます。これに抵抗がある社員にとっては、ストレスの原因になりえます。

・社員の集中が続きづらい

次のデメリットとして挙げられるのは「社員の集中が続きづらいこと」です。オープンオフィスは、開放的な環境ですので、やはり周囲のちょっとした物音や話し声などが耳に入りやすくなります。そのため、集中できなかったり、できたとしてもスグに集中が切れてしまったりしやすいのです。これは、生産性の低下を招くことにもつながります。

メリットとあわせて、こうしたデメリットの部分を知っておくと、実際に導入を検討する時の参考になります。しっかり押さえておくようにしましょう。

オープンオフィスは目的に応じて導入することがポイント!

もしかしたら、みなさんの中には、さっそくオープンオフィスを導入してみようと思っている方もいるかもしれません。

そんな時にポイントとなるのが、あらかじめ「どのようなオフィスにしていくか」と、オープンオフィスを導入する目的を決めておくことです。この点をしっかり決めることで、オープンオフィスが自社に適したレイアウトなのかどうかがわかるようになるからです。

たとえば、「もっと社員のコミュニケーションを活発にしていきたい!」という場合には、オープンオフィスの導入がオススメですし、「社員の集中力やセキュリティを上げていきたい!」という場合には、オープンオフィスではなく別のレイアウトを考える方が良いということがわかります。

事前にオフィスのレイアウトを変更する目的を考えておくことは、結果的にレイアウトの変更を失敗するリスクを抑えることにもつながります。実際にオープンオフィスを導入する時は、このようなところも踏まえて、慎重に検討していくようにしてくださいね。

まとめ

最近では、フリーアドレス制を導入する会社が増えていることに伴って、オフィスをオープンな空間にしている会社も多くなってきました。

しかし、オープンオフィスにはメリットがある一方で、デメリットもあります。そのため、流行だからと安易にオフィスを開放的な環境にすることはオススメしません。お話ししてきた通り、まずは事前に「こんな環境にしたい!」と、目的を決めてからオープンオフィスの検討を進めていくようにしましょう。

なお、オープンオフィスのデメリットの対策として、集中力を上げられる個別ブースを設ける会社も増えています。「ウチの会社にオープンオフィスは向いていないかも…」という場合は、個別ブースを設けるレイアウトも検討してみてはいかがでしょうか?