最近では、立ちながらミーティングを行なう「スタンディングミーティング」が多くの会社で導入されてきています。特に健康経営を目指している会社では、すでに浸透している取り組みの1つではないでしょうか。

そんなスタンディングミーティングには、さまざまな効果がある一方で、デメリットもあります。今回の記事では、立ってミーティングを行なうことの効果とデメリットについてご紹介します。

スタンディングミーティングとは

スタンディングミーティングとは、冒頭でもお話しした通り、立ってミーティングを行なうスタイルのことを指します。これまでのミーティングは机とイスがあって、そこで話し合いを行なうのが主流でしたよね。しかし、スタンディングミーティングでは、イスを使用せずに机だけでコミュニケーションを取っていきます。

オフィスで働く社員の健康状態を良好にし、生産性を高めることを目的とした取り組みの1つにスタンディングワークがありますよね。スタンディングミーティングも、こうした働き方に工夫を加える取り組みの1つになります。

「立っていると落ち着かず、話し合いどころではないのでは?」と思うかもしれませんが、実はスタンディングミーティングは社員や会社にさまざまな効果をもたらしてくれると、最近では話題のミーティングスタイルとなっています。

実際にどのような効果があるのかについては、次で見ていきましょう。

スタンディングミーティングの驚くべき効果

1.脳の活性化を促す

立ってミーティングを行なうことで、社員の疲労につながると思う方は多いと思いますが、実は立つことによって血流が良くなり、脳の活性化を促すことができます。

ある研究でも、座って会議を行なった人たちと、立って会議を行なった人たちでは、立って会議を行なった人たちの方が、呼吸が早くなったり、心拍数が上がったりし、興奮状態の時間が長かったという結果が出ています。

そして、それによって創造的な思考や斬新なアイデアが多く出るようになったと言われています。このことからも、立つことは脳にプラスの影響を与えるということがわかるでしょう。

2.コミュニケーションを活発にする

立ってミーティングを行なうと、座ってミーティングを行なうより、参加者同士の距離が近くなります。参加しているメンバー同士の距離が近くなると、雰囲気もフラットになりやすいので、意見の交換もしやすくなり、話し合いを活発に行なえることにつながります。これは、特に少人数でミーティングを行なう時に効果的です。

3.時間を効率的に使え生産性を上げられる

スタンディングミーティングは、脳の活性化と活発な話し合いを実現します。それは、結果的に効率的なミーティングを生み出し、会議の時間を短縮することにつながります。すると、社員は自分の仕事に時間を割けるようになりますので、生産性が上がる効果を期待できます。

スタンディングミーティングのデメリットとは

スタンディングミーティングには、さまざまな効果を期待できる一方で、デメリットもあります。

1.大人数の会議に向いていない

大人数の会議でスタンディングミーティングを導入すると、逆に参加者同士の意思疎通が難しくなるため、非効率な会議になりがちです。また、重要な議題の会議など、明らかに時間がかかりそうな会議の場合もスタンディングミーティングのスタイルは向いていませんので、注意しましょう。

2.年齢によっては立ち続けることができない社員もいる

基本的に会議の参加者は幅広い年代の社員で構成されることが多いと思います。その中には、肉体的に立ち続けることが難しい社員もいることでしょう。そうした社員は、集中力が続かず、むしろ立つことで会議の内容が全く頭に入らないというリスクがあります。

スタンディングミーティングには、このようなデメリットがあることも覚えておくようにしましょう。

まとめ

スタンディングミーティングは、座って行なう会議より、一人ひとりの創造性を高め、活発な意見交換を促します。また、会議を効率的に行なうこともでき、社員の生産性を高められることを考えると、ぜひ取り入れたい取り組みの1つと言えるではないでしょうか。

ただ、スタンディングミーティングにはデメリットもありますので、実際に導入する際は、その点にも気をつけるようにしましょう。