新型コロナウイルス(COVID-19)の影響により、働き方は大きく変わりつつあります。
非常事態宣言が発令されたあとには、テレワーク(リモートワーク)の導入や、時差出勤の採用など、あらゆる企業が手探り状態で新しい働き方の実施を余儀なくされました。

まだ終息したとは言えない状況にともない、変化の時が訪れているのが「オフィスレイアウト」のあり方です。

ウィズコロナ、アフターコロナにおけるオフィスレイアウトは、どのような点に配慮すれば良いのでしょうか。
この記事では、新しいオフィスづくりのレイアウトの考え方や、実践できる施策についてご紹介します。

アフターコロナにおけるオフィスレイアウトとは?

新たなオフィスレイアウトへ変えるべきタイミングの到来

これからのオフィスレイアウトでは新たな「ニューノーマル」が求められています。
ニューノーマルは直訳すると「新常態」であり、新しい状況や常識を指す言葉です。

部署の人たちが島ごとに密集していた時代もフリーアドレス制度にも、いまや変化が求められています。

これからのオフィスレイアウトで配慮する必要があるのは、「ソーシャルディスタンス」「タッチポイントの削減」「飛沫対策がなされたオフィスアイテム」などです。
伝統あるレイアウトも新しいと感じていたレイアウトも、「ウイルス対策を重視した環境」へと変更することが大切になるでしょう。

オフィスに新しく取り入れるべき「3つの視点」
オフィスのレイアウトを考えるうえで新しく取り入れるべき視点には、「ソーシャルディスタンス」「タッチポイント削減」「オフィスアイテム」の3つが挙げられます。
それぞれをどのように取り入れたら良いのか、ポイントを確認していきましょう。

  • オフィス内での「ソーシャルディスタンス」
    まず、「ソーシャルディスタンス」は「左右前の人との距離が2mないし1m以上ひらくようにする」ことが理想です。
    人との密な状態をできる限り避け、オフィスレイアウトを組み替えることが重要になります。

 

  • 共用物などでの「タッチポイント削減」
    「タッチポイント削減」については、前提としてなるべく同じ物を従業員間で使い回さないことが理想といえます。
    ただし、どうしても使用が避けられない共用物のそばには、「手の届く距離に消毒アイテムを配置する」ようにしましょう。
    そもそものタッチポイントを減らすこと、感染リスクを抑えるための配慮がなされたオフィスへの改善が求められます。

 

  • 感染対策に有効な「オフィスアイテム」
    「オフィスアイテム」では「ウイルス対策に適したアイテムの導入」がポイントとなります。
    具体的には、限られたオフィスのなかでもセミクローズの空間を作り出せる「ブース」、飛沫対策に役立つ「パーティション」などを取り入れると良いでしょう。
    透明のパーティションであれば相手の表情が確認できるため、コミュニケーションの妨げになる心配もありません。
    なお、パーティションは商品によって高さが異なります。
    そのため、「高さの調整ができるオフィスチェア」を取り入れることも大切です。
    飛沫対策を強化するためにも、オフィス内で使用するアイテムの見直しを徹底しましょう。

 

さらに、デスクは天板の幅が広いものを選ぶと、ソーシャルディスタンスを確保しつつ快適に働きやすい環境をつくれます。
デスクのレイアウトは「対面の座席配置を避ける」ことが基本です。
できる限り横並び、もしくは対角になるようなレイアウトを意識しましょう。

皆が働くオフィスの何をどのように変えるべきか

ウイルス対策としてはオフィスのレイアウトだけでは完璧とは言えません。
そのオフィスで働く「従業員の意識や行動も変える」ように、企業が促していってあげる必要があります。

どれだけウイルス対策について配慮されたオフィスであっても、働く人たちの意識が統一されていない状態では、感染リスクが高まってしまいます。
どのような考えと目的によってオフィスレイアウトを変化させたのか、きちんと従業員へ周知できるように伝えましょう。

さらに、従業員の意識や行動を変えられるように、その手段を用意しておくことも重要です。
具体的には、清潔な状態を維持できるよう手指の消毒液をオフィス内に置いたり、会議がある場合などは飛沫対策としてマスクを着用できるよう配布したりするなどの工夫を行うと良いでしょう。

いま確実に変化の時を迎えている「オフィスのかたち」

在宅勤務によるリモートワークの推奨など、ウィズコロナ、アフターコロナ時代におけるオフィスのかたちは変わりつつあります。
技術の発展やデザインの革新とはまた違った「ウイルス対策」への対応が求められているのです。

ウイルス対策として「ソーシャルディスタンス」「タッチポイント削減」「オフィスアイテム」の3点を意識し、オフィス環境を変えていくことが重要になってきます。
オフィス内での密な状態を避け、タッチポイントを極力減らせるような環境をつくりましょう。

また、飛沫対策としてブースやパーティションなどを取り入れることも大切です。
ウイルス対策をきっかけに、これまでのオフィス環境を一変させたいという場合は、オフィスデザイン変更やリフォームなどを検討する手もあります。
弊社では、お客様の課題や用途に合わせたデザインで最適なオフィス構築を実現しますので、気軽にお問い合わせください。
オフライン・オンライン問わず働きやすい環境をつくり、ウイルスに打ち勝つ企業を目指しましょう。