ITの進化や働き方改革の重要性が浸透するなかコワーキングスペースと呼ばれる空間が注目を集めるようになってきました。ですが、コワーキングスペースがどのような空間なのか、具体的にわかる方は少ないのではないでしょうか。今回は、コワーキングスペースの概要やそのメリット・デメリットをご紹介します。

コワーキングスペース

コワーキングスペースとは?

コワーキングスペースは、「共同で仕事を行なう場」という意味を持ちます。そもそも「コワーキング」の「CO」という言葉には、「共同」という意味があります。この言葉に「ワーキング」と「スペース」がついたことで、上記のような空間を指すようになりました。

コワーキングスペースでは、業種や職種を超えてさまざまな人たちが仕事を行ないます。フリーランスや起業家、働く場所に縛りがない会社員といった人たちが集まり、共同で仕事に取り組むこともあるでしょう。

このように通常のオフィスでは味わえない体験ができるところに、コワーキングスペースの特徴があります。

コワーキングスペースのメリット

コワーキングスペースには多くのメリットがあります。具体的にどのようなメリットがあるのか、確認していきましょう。

✓新しいコミュニティをつくれる

コワーキングスペースを利用する最大のメリットとも言えるのが、この「新しいコミュニティをつくれる」ということです。さきほどもお話ししましたが、コワーキングスペースにはさまざまな業種や職種の人たちが集まります。

この空間では、そうした人たちと接触・交流できる機会が多々あります。これにより、互いの仕事のことや情報交換を通して、新しいコミュニティをつくることができるのです。また、新しいビジネスの創出につながることもあるでしょう。

✓仕事を行なうための環境が整っている

カフェでよく仕事やミーティングを行なう人たちがいますが、そこには必ずしも電源やWi-Fiといった仕事を行なうための環境が整っているとは限りません。ですが、コワーキングスペースには自由に使える電源やWi-Fiなどが整っています。

また、場所によってはプリンターなどの機器もあるため、PCやタブレットなどがあれば不自由なく仕事に取り組むことができます。ここもコワーキングスペースならではのメリットと言えます。

✓ミーティングの場所を確保できる

スペースの関係上、オフィスに会議室を用意できなかった経営者の方も多いでしょう。そんななかミーティングを行なうときは、カフェやファミリーレストランなどを利用することになると思います。しかし、カフェやファミリーレストランでは周囲の音が気になったり、人数分の座席を確保できなかったりと不都合が生じやすいです。

コワーキングスペースのなかにはミーティングスペースが設けられているところもあるため、カフェやファミリーレストランのように周囲の環境に左右されることなく、ミーティングを行なうことができます。

コワーキングスペースのデメリット

コワーキングスペースにはメリットだけでなく、デメリットもあります。あわせて覚えておきましょう。

✓必ず作業スペースを確保できるとは限らない

コワーキングスペースは自由に利用できる点、ワーカーでいっぱいになることも珍しくありません。そうした場合、自分の作業スペースを確保できないかもしれません。専用席を契約していない場合は、このようなところに注意する必要があります。

✓セキュリティが弱くなりがち

コワーキングスペースでは誰もがWi-Fiを利用できます。それにより、どうしてもネット回線のセキュリティがあまくなりやすいというデメリットがあります。また、利用者が多いぶん、持ち込んだ端末のセキュリティに不安があることも否めません。

✓仕事に集中できないことがある

多くのワーカーが利用した場合、コワーキングスペースも少なからず賑やかな雰囲気になります。その音や声が原因で仕事に集中できなくなる可能性があります。

まとめ

コワーキングスペースには通常のオフィスにはないさまざまなメリットがあります。その一方で、注意しておきたいデメリットもいくつか存在します。良い面と悪い面を踏まえたうえでコワーキングスペースの利用を検討してみましょう。