あなたの会社ではオフィスをどのような天井にしていますか?正直なところ、天井に意識を向けている経営者の方は、それほど多くないと思います。しかし、オフィスの雰囲気は、天井ひとつでガラッと変わります。今回の記事では、そのなかのひとつ「スケルトン天井」がオフィスにもたらすメリットとデメリットについてご紹介していきます。

オフィスをスケルトン天井に!どんなメリットがある?

スケルトン天井とは?

スケルトン天井は、建物の躯体(くたい)がそのまま見えている状態のことを言います。通常であれば、天井は石膏ボードや壁紙などを使って隠します。しかし、スケルトン天井ではそのようなことを一切しません。建物の構造がまる見えの状態になります。

今までそうしたオフィスで仕事をした経験がない方にとっては抵抗があるかもしれませが、実はスケルトン天井には意外なメリットがあります。いったいどのようなメリットがあるのか、次の項目で見てみましょう。

オフィスをスケルトン天井にするメリット

オフィスの天井をスケルトンにすることのメリットとしては、主に以下の2つがあります。

1.開放感のあるオフィスになる
まず挙げられるのが、オフィスに開放感が生まれることです。開放感のないオフィス環境は、社員の心にさまざまな影響を与えます。そのうちのひとつが「ストレス」です。

ストレスが溜まると、仕事へのモチベーションが下がったり、健康を崩したりします。そうすると、業務に支障をきたし、生産性が落ちてしまうかもしれません。スケルトン天井でオフィスに開放感をもたせれば、そうした問題を事前に防ぐことができます。

また、開放感のある環境だと、オフィス全体の雰囲気が明るくなり、社員同士のコミュニケーションも活発に行なわれるようになります。

2.オフィスのデザイン性が上がる
スケルトン天井は、圧倒的に雰囲気が変わります。その見た目からおしゃれなオフィスでよく用いられています。たとえば、カフェ風のオフィスなどでは、天井がスケルトンであることが多いです。今までの無機質な天井から、おしゃれな天井にすることで、オフィス環境をデザイン性のあるものにすることができます。これは、外部の人たちからの印象が上がることにもつながります。

スケルトン天井にはこんなデメリットも…

スケルトン天井にはメリットがある一方で、以下のようなデメリットもあります。

1.通常の天井より費用が多くなる場合がある
スケルトン天井にすると、今まで天井に隠れていたダクトや配線類がすべてむき出しになります。それらの設備を移設したり、まとめたりするのに、通常の天井より費用が多くなる可能性があります。また、もともと天井を設置していた場合、解体と内装工事を行なう必要があるため、そのぶん費用がかかってしまうことが多いです。

2.原状回復に費用がかかる
オフィスを移転するときには、空間を入居時の状態に戻すことが義務づけられています。スケルトン天井にすると、移転コストに加えてその費用がプラスになるため、結果的に原状回復の費用が多くなります。

もともと天井がスケルトンであれば、この費用がかかることはありませんが、現状そうした空間は少なめです。スケルトン天井にするときには、原状回復に費用がかかることをあらかじめ覚悟しておきましょう。

3.空調の効きが弱くなる
天井が吹き抜けの状態になると、どうしても外気の影響を受けやすくなります。それによって、夏は冷房が、冬は暖房が効きにくくなる可能性があります。もしそうなった場合、快適に過ごすために空調のパワーを強くすることになり、結果的に電気代がかさんでしまいます。

メリットとともに、こうしたデメリットがあることもあわせて覚えておくようにしましょう。

まとめ

今のオフィス環境を改善するために、さまざまな取り組みを行なっている経営者の方は多いと思います。しかし、天井に着目している会社は、いまだ少ない傾向にあります。もし、より良いオフィス環境を実現したいのなら、ぜひ天井を変えることも検討してみてください。