あなたは「セキュリティ家具」をご存知ですか?セキュリティ家具とは、書庫やロッカーなどに鍵などではなく、電気的なセキュリティ機能を取りつけたオフィス家具のことを指します。オフィスに導入することで経営上のメリットにつながるため、最近では多くの会社で導入が進んでいます。

では、経営上のメリットとは具体的にどんなことなのでしょうか。今回は、導入する際のポイントと併せてご紹介していきます。

セキュリティ家具をオフィスに導入するメリットとは?

結論からお話しすると、セキュリティ家具を導入することで得られる経営上のメリットは、「情報の漏洩を防げること」です。

たとえば、従来の書庫やロッカーだと、セキュリティ機能がついていないため、基本的に誰もが保存してある文書を自由に見たり、持ち出せたりすることができますよね。そうすると、会社の機密情報や個人情報が漏洩するリスクが高まってしまいます。

そんな時にセキュリティ家具を導入することで、簡単に見たり、持ち出したりする行動をブロックすることができます。

「セキュリティ家具を導入しないでも、うちの会社は大丈夫」と、思う方もいるかもしれませんが、実はあるアンケートによると、漏洩事故は「悪意によるもの」や「ヒューマンエラー」といった内部の人が原因で起こっているという結果になっています。このことからも、セキュリティ家具の導入は、とても有意味であるということが言えるでしょう。

どんなセキュリティ家具があるの?

セキュリティ家具を導入することのメリットを認識したところで、実際にどんなセキュリティ家具があるのか、気になりますよね。ここでは、セキュリティ機能がついた家具をいくつかご紹介していきます。

・書庫
書庫は、最も普及しているオフィス家具の一つです。会社の機密文書やお客様の個人情報などを保存していることが多いと思うので、セキュリティ家具として導入しておくことをオススメします。

・ロッカー
ロッカーも広く普及しているオフィス家具の一つです。社員が仕事で使うパソコンや業務で使用する文書が入っているケースが多いので、セキュリティ家具として導入しておきたいところですね。

・キーホルダー
鍵は、会社の入り口や会議室の扉などをロックしたり、解除したりする時に必要になります。もし、紛失してしまうと、会社や会議室に入ることができなくなりますし、最悪の場合、会社の定休日などに第三者が入ってくることにもつながります。セキュリティ家具として取り入れ、管理を徹底しておくといいでしょう。

他にも、「金庫」や「ワゴン」などにセキュリティ機能がついています。ぜひ、参考にして取り入れてみてください。

セキュリティ家具をオフィスに導入する際のポイントとは?

ここまでで、セキュリティ家具のメリットや、その種類についてご紹介してきましたが、セキュリティ家具を導入する際には、知っておくと便利なポイントもあります。それは「セキュリティ機能のタイプ」についてです。

実はセキュリティ家具には、「もともとオフィス家具にセキュリティ機能がついているタイプ」と「無線タイプ」、さらには「有線タイプ」の3つがあります。それぞれの特徴を見ていきましょう。

まずは、「もともとセキュリティ機能がついているタイプ」をご紹介します。これは簡単にオフィスに設置できるところに特徴があり、オフィスレイアウトを頻繁に変える会社に最適なタイプです。また、セキュリティシステムを作動させるための配線工事も必要ありませんので、導入する際のコストも抑えられます。ただし、誰が使用したかわかる履歴管理機能がついていないことが多いです。

次にご紹介するのは「無線タイプ」です。これは、セキュリティシステムが親機と子機に分かれていて、子機をオフィス家具に、親機を壁などに設置します。このタイプは、履歴管理機能がついていることも多く、“もともとセキュリティ機能がついているタイプ”と同様、配線工事をする必要もありませんので、コストを抑えることができます。無線タイプも頻繁にオフィスレイアウトを変更する会社にピッタリです。

最後にご紹介するのが「有線タイプ」です。このタイプも無線タイプと同様、親機と子機に分かれていて、子機をオフィス家具に設置し、親機は壁などに取りつけます。もちろん、履歴管理機能も装備されています。ただ、無線タイプと異なるのが、セキュリティシステムを作動させるための有線工事を必要とするところです。そのため、オフィスレイアウトをあまり変えない会社に最適なタイプとなります。

セキュリティ機能のタイプを知っておくことは、オフィスレイアウトを「頻繁に変える」「そんなに変えない」といった会社の風土や、状況に合わせてセキュリティ家具を導入できることにつながります。ぜひ、このことを参考にし、会社に合ったタイプを導入してくださいね。

まとめ

セキュリティ家具を導入することで、会社の機密情報を守ることにつながります。もし、あなたの会社でも情報漏洩のリスクを抑えたいと思っているなら、積極的にセキュリティ家具を取り入れることをオススメします。機密情報の漏洩は、社会やお客様の信用・信頼を落とすことにつながりますので、ぜひ、しっかりとした情報管理体制を構築していきましょうね。