みなさんは「ワークスタイル変革」という言葉をご存知でしょうか?海外では広く浸透している取り組みになるのですが、みなさんの中には「そもそもワークスタイル変革がどのようなものか」ご存知でない方もいらっしゃるはずです。

そこで今回は「ワークスタイル変革がどんな取り組みなのか」ということをご紹介するとともに、「ワークスタイル変革を行なうことのメリット」と「実施する際に大切となるポイント」を解説していきたいと思います。

ワークスタイル変革ってどんなもの?

ワークスタイル変革とは、一般的に「社員の働き方を変えていく取り組み」のことを指します。ここでいう“働き方”とは、主に「働き方自体が変わること」と「オフィス内での働き方が変わること」の2つのことを言います。

たとえば、「働き方自体が変わること」には、従来のオフィスで働くスタイルから自宅で働くスタイルに変わることが挙げられ、「オフィス内での働き方が変わること」には、ICTツールなどをオフィスに導入し業務の効率化を図ることが挙げられます。

近年では、社員の生産性向上や他社との競争力強化が会社の課題として多く取り上げられるようになってきましたが、ワークスタイル変革はそうした課題を解決するための重要な要素として、今注目を集めている取り組みの一つになります。

ワークスタイル変革を行なうことのメリットは?

では、ワークスタイル変革を行なうことで、会社にどのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、特に注目のポイントを4つご紹介します。

・社員の満足度がアップする
ワークスタイル変革は社員の働き方を柔軟にします。それは、社員の生活スタイルや希望に合わせた働き方を可能にし、無理なく仕事に取り組める環境を構築することにもつながります。その結果、社員はメリハリを持って働けるようになり、特に家庭を大切にする社員はプライベートとの両立も図れるようになりますので、職場の満足度がアップするというメリットを得ることができます。

・業務の生産性が向上する
ワークスタイル変革の施策の一つには、“仕事の進め方を見直す”というものがあります。仕事の進め方を見直すことは、効率よく業務に取り組める体制を整えたり、仕事に集中できる環境を構築したりすることにつながります。その結果、社員が業務の生産性を向上させることができます。

・会社全体のコストを削減できる
ワークスタイル変革によってテレワークなどの時間や場所にとらわれない働き方が広まると、社員の通勤費や残業などの人件費を削減することができます。それは、結果的に“社内全体のコストが下がる”というメリットにつながります。

・優秀な人材を確保することができる
今では、働きやすい職場が整っていたり、柔軟な働き方ができたりする会社が社会の関心を集める傾向にあります。つまり、ワークスタイル変革を実施し、そのような環境をつくり出すことで、たとえば介護や出産で仕事を辞めざるを得なかった優秀な人も集まりやすくなります。

ワークスタイル変革を行なう際に大切となるポイント

さまざまなメリットを得ることができるワークスタイル変革ですが、実際に行なう際には大切となるポイントがあります。それは「プロジェクトチームを立ち上げること」と「ゴールを決めること」の2つです。以下でご説明します。

まずは、「プロジェクトチームを立ち上げること」についてお話しします。プロジェクトチームを立ち上げ、社員を巻き込んでワークスタイル変革に取り組むことは、社員が会社の方向性を知るきっかけになります。

そうすると、会社の目指すべき姿が社内の共通認識となりますので、よりワークスタイル変革を社内に浸透させていきやすくなります。また、プロジェクト化することで、計画が途中で頓挫することも防ぐことができます。

次は「ゴールを決めること」についてお話しします。ワークスタイル変革は、そもそも目的を達成するための手段ですので、ゴールを明確に決める必要があります。その理由は、ゴールが決まっていないと、何を目指していたのかわからなくなり、途中で方針がブレてしまう可能性があるからです。

そのうえ、途中で方針がブレると、ワークスタイル変革がうまく浸透していかないという結果にもつながります。そのため、ゴールをしっかり決めておき、着実に変革を進めていくことが大切になります。

まとめ

ここまででご紹介してきた通り、ワークスタイル変革を実施することは、会社にさまざまなメリットをもたらします。もし、みなさんの中で「社員の生産性を上げたい」、「他社に負けない競争力をつけたい」と思っている方がいるのなら、ぜひワークスタイル変革を実施してみてはいかがでしょうか?