管理的業務を行なっている方のなかには「どうやればメンバーのやる気が上がるのか…」と、部下のモチベーションアップの方法に悩んでいる方もいるでしょう。今回は社員のやる気が上がる施策をいくつかご紹介。社員のモチベーションを高めたい方はぜひ参考にしてください。

やる気

社員のモチベーションが上がるメリット

まずは、社員のモチベーションが高くなるメリットを簡単に確認しておきましょう。

やる気のある社員が多い会社は新しい事業を展開するときをはじめ、組織の成長スピードが早い傾向にあります。ほかにも、以下のようなメリットを会社にもたらしてくれます。

・離職率の低下
・トラブルが起きるリスクの低下
・組織全体の士気が高まる

会社によっては「やる気は社員自身が高めるもの」という風土の場合もあるでしょう。ですが、社員のモチベーションを高めるためには、会社側も社員がやる気を持って働ける環境を用意する必要があると言えます。

社員のモチベーションアップを促す施策

では、実際にどのような環境を構築すれば、社員のやる気を高めることができるのでしょうか。1つずつチェックしていきましょう。

✓人事制度を充実させる

社員のやる気を高める方法として人事制度の充実は有効となります。理由は単純で自分の働きが適切に評価されるシステムが構築されていたり、目標が明確で見える化できていたりすれば、社員は昇給までの道筋がはっきりと見えることにより、やる気を持って働いてくれるからです。

また、一人ひとりのキャリアパスを実現できる人事制度を整えることで社員に将来まで安心して働けることも示せます。今の制度が定性的な評価軸に偏っている場合は、定量的な評価軸も重視し、働きに応じた昇給をしてあげるようにしましょう。

✓社員同士コミュニケーションを取りやすい環境を構築する

社員同士の仲が悪い職場は離職率を高めます。新しく入社してきても、すぐに退職してしまっては、そこで働いている社員のやる気が下がる原因となります。このようなことにならないためにも、社員同士がコミュニケーションを深めやすい環境を構築するようにしましょう。社員間の距離が近くなり、コミュニケーションが活発になれば、信頼関係も生まれ、やる気が高くなる社員も増えてくるはずです。

✓チャレンジしやすい環境をつくる

与えられた仕事しかやれない環境より、自ら主体的に取り組める環境のほうが、社員のやる気を促せます。空いた管理職のポストを公表したり、スキルを競い合うコンテストを実施したり、新規事業の参加者を社内公募で集めたりするなど、社員が積極的にチャレンジできる環境をつくりましょう。それが、モチベーションアップのきっかけとなります。

✓人材育成に力を入れる

いつまでも成長できない環境だと、マンネリ化しやる気も下がっていきます。ですが、新しいスキルや知識を吸収できる環境なら、社員のモチベーションを高められる可能性があります。

そこでポイントとなるのが人材育成制度です。外部セミナーへの参加を促したり、社内で勉強会を実施したりするなどし、社内の人材育成に力を入れてみましょう。そうすれば、社員はやる気を持って仕事に取り組んでくれるでしょう。

✓ワークライフバランスの整備

いくらやる気の社員とはいえ、長時間労働が常態化していたり、休日出勤が頻繁にあったりすると、徐々にモチベーションが下がっていきます。仕事だけでなく、プライベートも充実できてこそ社員は仕事に邁進できます。

会社側でワークライフバランスを取れる対策を実施するなどし、働くときと休むときのメリハリをしっかり分けてあげましょう。その取り組みが社員のモチベーションアップにつながります。

まとめ

今回は、社員のやる気を上げられる施策についてご紹介してきました。会社を成長させるうえで、社員のモチベーションは重要なポイントとなります。管理者の方は社内環境や労働環境を整え、社員のモチベーションアップを促してみてはいかがでしょう。