メンバー間の意思疎通や業務の進め方などを決める目的で行なわれるミーティング。より充実したものにするべく最近では、さまざまなミーティングスタイルに注目が集まっています。今回は、そのうちの1つ「ハドルミーティング」のことについてご紹介していきます。

ハドルミーティングとは

ハドルミーティングとは?

ハドルという言葉は、アメリカンフットボールの選手たちが試合中に行なうミーティングのことを指します。アメリカンフットボールでは、1回の攻撃が終わると、次のプレイの直前に選手たちが頭を寄せ合いコミュニケーションを取ることが主流となっています。

選手たちはそこで、「直前のプレイの評価」、「相手チームの戦術や選手に関する情報」、「次のプレイの戦術」といったことを共有し、次の攻撃につなげます。この間、およそ数十秒。このことからも、ハドルはとてもスピーディーで濃密なミーティングだということがわかります。

そして、これをビジネスシーンに取り入れ、「必要なときに短時間で行なうミーティング(10分~30分程度)」のことをハドルミーティングと呼ぶようになりました。

ハドルミーティングの魅力

続いて、ハドルミーティングにどのような魅力があるのか説明していきます。

✓意思決定をスムーズに行なえる

ハドルミーティングの基本は、短い時間でミーティングを行なうことです。メンバー全員がそれを前提としてミーティングに参加するので、余計な会話が生まれることが少なく、意思決定までの時間がスピーディーになります。また、目的を果たしたらスグに解散することも前提として浸透させておけば、ミーティングが終わり次第さっと持ち場に戻れるので、業務の効率性が上がる効果が期待できます。

✓専用のスペースを設けることで会議室の予約が不要になる

ハドルミーティングを導入すると同時に設置されやすいのが、「ハドルミーティング専用のスペース」です。ハドルルームと呼ばれることもあります。「予約をしないでも使える」というルールのもと、社員がいつでも自由にミーティングを行なうことができます。

今までのミーティングは、会議室で行なうのが一般的でした。しかし、会議室の場合、予約でいっぱいになっていると使うことができません。もし、緊急の要件でミーティングをしたいときだと、これがフラストレーションを感じるきっかけにもなるでしょう。

ハドルスペースを設ければ、こうしたリスクを抑えられ、ストレスを感じることなくミーティングを開催することができます。また、メンバーもスグに集まれるので、業務との調整がしやすくなります。

なお、ハドルスペースは、執務室の近くに設置することがオススメです。必要に応じて、パーティションなどで区切っても良いですが、デザインはなるべく透明にしましょう。そうすることで、使用状況を確認でき、タイミングが良いときにミーティングを開くことができます。

✓一体感が生まれコラボレーションが高まる

ハドルミーティングでは、基本的に重役会議で使うような重厚なテーブルやイスを用いません。スタンディング、もしくはそれに近いスタイルでもミーティングができる簡単なデスクやイスを使うことが多いです。そのため、自然と一人ひとりの距離が近くなり、一体感が生まれます。その結果、より充実したミーティングへとつながります。

まとめ

今回はハドルミーティングのことについてご紹介してきました。会社で「ミーティングがダラダラと長い…」、「ミーティングを効率良く行ないたい…」、「会議室の予約がいつも取れない…」などの課題を抱えている場合、ミーティングスタイルの変革が必要かもしれません。解決手段の1つとしてハドルミーティングを検討してみてはいかがでしょうか。