最近では働く環境をより良くしようと多目的コーナーやリフレッシュスペースなど、さまざまな空間がオフィス内に設置されるようになってきました。今回ご紹介するタッチダウンオフィスも、そんな働く環境をより良くする空間があるオフィスの1つです。では、タッチダウンオフィスとはどのようなものなのか、具体的にどんな効果をもたらしてくれるのか見ていきましょう。

タッチダウンオフィスとは

タッチダウンオフィスとは？

簡単に言うとタッチダウンオフィスとは、働く人が自席以外のところで、PC作業や書類チェックなどが行なえるスペースがあるオフィスのことを指します。「ドロップインオフィス」とも呼ばれ、ちょっとした時間に立ち寄って仕事を進められるという特徴があります。

その利便性から会社をはじめ、ビジネスパーソンが行き交うターミナル駅周辺にも設置されたりしています。タッチダウンオフィスのなかには、事務用品やプリンターなどが用意されているところもあり、働く人たちが快適に利用できる環境が整っています。

タッチダウンオフィスがもたらす効果

では、タッチダウンオフィスを導入することで、どのような効果を得られるのかチェックしていきましょう。

✓調べものや作業などをその場で行なえる

オフィスでは常に自席にいるとは限りません。調べもののために、書類が収納されている書庫へ行ったりすることも多いでしょう。タッチダウンスペースがあれば、そうしたちょっとした調べものをするときに、わざわざ自席に戻らずその場で確認することができます。これは、時間を有効に活用できることにもつながります。

✓社員同士のコミュニケーションが増える

タッチダウンスペースでは、さまざまな部署の人が作業を行ないます。そのため、ちょっとした雑談や情報共有などを気軽に行なえて、社員同士のコミュニケーションが深まることが期待できます。また、それを通じて新たなシナジーが生まれ、斬新なアイデアが出てくる可能性もあります。

✓気分転換をしながら仕事に取り組める

いくら集中力のある社員でも、常に同じ席にいれば集中が途切れることもあります。タッチダウンスペースがあれば、そうした社員が気分転換を兼ねて仕事に取り組めるようになります。その結果、生産性が上がるなど、経営者の方には嬉しい効果につながるかもしれません。

タッチダウンオフィスのつくり方

ここからは実際に、タッチダウンオフィスを設置するときの手順を見ていきましょう。

✓スペースを確保する

まず行なうのが、タッチダウンスペースを設置する空間を確保することです。オススメの設置場所は人通りが多いところ、たとえば、オフィスの出入り口周辺や、部署と部署の間のスペースとなります。今のオフィスで出入り口周辺や部署と部署の間にスペースが空いているなら、そこに設置することを検討してみましょう。

✓オフィス家具と仕事に必要な備品を準備する

タッチダウンスペースには最低限、作業用のデスクと電源コンセント、ネット回線などが必要になります。長く作業することを目的としているわけではないので、イスは必要に応じて設置すると良いでしょう。また、スペースが広いようであれば、プリンターなどの機器を置くこともオススメです。

✓社員に告知する

タッチダウンスペースを設置しても、社員に告知しなければ、利用されるシーンが少なくなるかもしれません。タッチダウンスペースを設けたら、必ず社員に伝えるようにしましょう。それが、社内にタッチダウンオフィスを浸透できることにつながります。

まとめ

タッチダウンオフィスのことについて理解を深められたでしょうか。タッチダウンスペースの導入は比較的、簡単に行なえます。オフィス環境の改善に取り組もうとしているのなら、ぜひこのスペースの設置を検討してみてはいかがでしょうか。