オフィス空間や社員のデスクを区切るときに用いられるパーティション。今回は、そんなパーティションをオフィスに導入する前に知っておきたいポイントを3つご紹介したいと思います。

オフィスにパーティションを導入する際に覚えておきたいポイント

パーティションに期待できる働き

まずは、パーティションを設置することでオフィスがどのように変わるのか、見ていきましょう。

✓騒音を防げる

オフィスでは、社員同士の会話やタイピングの音など、さまざまな音が流れています。社員のなかには、そうした音を騒音に感じてしまう人もいるはずです。その結果、集中力が続かず仕事の生産性が落ちてしまうこともあるでしょう。パーティションを設置すれば、オフィス内の音が聞こえづらくなるので、社員が集中して仕事に取り組めるようになります。

✓情報漏洩のリスクを抑えられる

オフィスによっては、受付から近いところに打ち合わせスペースが設置されているところもあります。そうしたオフィスだと、会社を訪れた社外の人たちに商談やミーティングの内容が聞こえてしまう可能性が高くなります。パーティションで空間をしっかり区切れば、そんな情報漏洩のリスクを抑えることができます。

✓メリハリのあるオフィスをつくれる

パーティションによって一人ひとりの仕事スペースを区切れば、社員は集中して業務に取り組めます。また、執務スペースとリフレッシュスペースがしっかりと区切られていれば、業務の間の休息も取りやすくなります。その結果、オフィスにメリハリが生まれ、業務の効率性、仕事の生産性向上を見込めます。

✓会社のイメージアップにつながる

パーティションを導入しているオフィスは、スッキリとして見た目が良くなります。スタイリッシュな空間であれば、商談などでオフィスを訪れた社外の人たちからの印象もグッと上がるかもしれません。会社のイメージが上がれば、商談を有利に進めやすくなるなどのメリットも期待できます。

パーティションの種類とそれぞれの特徴

ひとくちにパーティションと言っても、その種類はさまざまです。パーティションの種類と、それぞれの特徴を理解しておけば、どこに何のパーティションを設置すれば良いのかわかりやすくなります。以下でどのようなパーティションがあるのか確認しましょう。

✓ローパーティション

ローパーティションは、社員の作業スペースや部署ごとのスペースをつくるときによく用いられます。コスト面でも優しいため、多くの会社で導入されています。

✓ついたて式パーティション

ついたて式パーティションは、ちょっとした目隠しなどで使われることが多いパーティションです。キャスター付きのものもあり、簡単に移動させることができます。ローパーティションと同様、それほど費用がかからないため、多くの会社で用いられています。

✓アルミパーティション

アルミパーティションは、空間の間仕切りでよく用いられているパーティションの1つです。加工が簡単なため、この後にご紹介するスチールパーティションより設置費用が安いという特徴があります。パネル部分はガラスやスチールなどと組み合わせることもできます。また、カラーバリエーションも豊富なので、ローコストでデザイン性のあるオフィスをつくりたい会社に人気です。

✓スチールパーティション

スチールパーティションも、アルミパーティションと同様、空間の間仕切りで使用されるパーティションです。アルミパーティションより、防音性・耐熱性に優れ、重厚なつくりとなるため、それ相応の設置費用がかかります。このパーティションは、防音性が求められる会議室や応接室などの間仕切りで用いられることが多いです。

✓ガラスパーティション

ガラスパーティションは文字通り、ガラス素材のパーティションのことを指します。開放感を出しながらも空間を区切りたい場合に使われることが多いです。特に役員室と執務室を区切る際に、ガラスパーティションを採用している会社が多い傾向にあります。

✓スライディングウォール

スライディングウォールは、可動式のパーティションです。用途に合わせてパネルを移動し、空間を広くしたり、狭くしたりすることができます。利便性が高いこと、補強のための天井裏工事が必要なことにより、ほかのパーティションより設置費用が高くなります。

パーティションを導入する際の注意点

とても便利なパーティションですが、導入の際には以下のような注意点もあります。

・火災報知器、スプリンクラーなどが各間仕切り内に設置されている
・各間仕切り内に空調がなければ設置するための費用がかかる
・退去のときは原状回復の費用がかかる可能性がある
・設置工事の日程に気をつける
・パーティションは照明などと被らないように設置する
・場合によっては、工事はビル側の業者になる

パーティションで空間の間仕切りを行なう場合は、ぜひ上記の注意点を覚えておくことをオススメします。また、パーティションの設置工事がともなうときは、オフィスデザイン専門の業者にサポートしてもらいながら進めていくようにしましょう。

まとめ

今回は、オフィスにパーティションを設置する前に知っておきたいポイントについてご紹介してきました。パーティションの導入を検討している方は、ぜひこの記事で触れてきたことを参考にしながら、オフィス空間の間仕切りに取り組んでみてください。