今の時代、ICTなどの普及により、必ずしもオフィスで仕事をしなければならないという状況ではなくなりました。今回ご紹介するのは、そんなオフィス以外でも働くことができるモバイルワークについてです。モバイルワークの概要やメリット・デメリットを知りたい方は、ぜひチェックしておきましょう。

モバイルワークとは

モバイルワークとは?

モバイルワークはオフィス以外の場所、たとえば、カフェや出張先、交通機関の車内、コワーキングスペースなどで仕事を行なう働き方のことを言います。ノートPCやスマートフォン、タブレットなどを使って業務を行なうところに特徴があります。主に出張が多い営業などの職種で、モバイルワークは有効と言われています。

モバイルワークのメリット

モバイルワークにはどのようなメリットがあるのか見ていきましょう。

✓移動時間の削減

さきほどお話ししたように、モバイルワークはわざわざオフィスに行かなくても仕事ができます。今までは商談で必要な資料を忘れた場合、一度会社に戻る必要がありました。しかし、モバイルワークを導入すれば、外出先からでも社内のデータを確認できるため、会社に戻る時間の削減が見込めます。また、勤怠のため、資料をまとめるため、という理由で、顧客先から会社に戻る必要もなくなります。

✓業務効率の向上

上記に付随することですが、移動時間などを削減すれば、働く側はその時間を有効に活用できます。その削減した時間で、訪問先に連絡したり、訪問数を増やしたり、急な依頼対応に取り組んだりすることが容易になります。こうした業務効率を向上できるところも、モバイルワークのメリットです。

✓ワークライフバランスの両立

移動時間の削減や業務効率の向上ができれば、無駄な労働時間を失くすことができて、定時で仕事を終えられることにつながります。その結果、仕事とプライベートをうまく両立できる社員が増え、社内満足度の向上を期待することができます。

モバイルワークのデメリット

モバイルワークにはメリットがある一方で、デメリットもあります。ここでしっかり確認しておきましょう。

✓セキュリティ対策に力を入れる必要がある

モバイルワークを導入し、オフィス以外の場所で働く社員が多くなるなら、セキュリティ面でのリスクに気をつけなければなりません。オフィスの外では、ノートPCやスマートフォン、タブレットなどの端末にウイルスが侵入したり、そうした端末の紛失・盗難が起きたりするかもしれないからです。これらのことを防ぐためにも、モバイルワーク導入前に、社内でしっかりとセキュリティ対策に取り組んでおきましょう。

✓コミュニケーションエラーが起きる可能性がある

モバイルワークでは、オフィスで仕事を行なう時間が減少します。そのため、社員同士のやりとりは、ほとんどが電話やメールとなるでしょう。直接対面で会話をしないぶん、コミュニケーションエラーが起きるリスクが高くなります。大事な決定事項などがある場合は、オフィス内でミーティングをする日を設けるなどし、コミュニケーションエラーが起きないようにしましょう。

✓業務管理がしづらくなる

オフィスの外では、社員一人ひとりの行動が見えないので、社員が本当に業務を進めているのかどうかわかりづらくなります。こうした業務管理のしづらさは、モバイルワークの大きなデメリットと言えるでしょう。

モバイルワークを導入するなら、社員にオフィスで働いていたときよりも、自己管理の徹底を意識づけましょう。また、会社側も社員の業務管理をしっかり行なえるようなしくみ(業務の見える化ソフトなどの導入)を構築しておく必要があります。

まとめ

今回は、モバイルワークの概要からメリット・デメリットまでご紹介してきました。オフィス以外の場所で仕事を行なう働き方には、社員と会社双方に大きなメリットをもたらします。しかし、場合によってはデメリットとなることもあります。実際に、モバイルワークを導入する際は、事前にそうしたリスクの対応策を考えておくことをオススメします。