最近では、会社が社員の働き方改革に取り組むことも珍しくなくなってきました。今回ご紹介するのは、そんな働き方改革の1つとも言われている「アウトドアオフィス」について。アウトドアオフィスとはどのような取り組みなのか。どんな効果を期待できるのか。気になる方は、ぜひチェックしてください。

アウトドアオフィス

アウトドアオフィスとは?

アウトドアオフィスは、自然のなかでキャンプを楽しむかのようにミーティングや仕事を行なうオフィスのことを言います。オフィスと言っても、通常のオフィスのようではなく、テントなどを張り、基本的には簡単なテーブルとイス、PC、スマホ、wi-fiを用意しただけの空間となります。働き方改革では主に、オフィス内のレイアウトやデザイン変更に主眼が置かれます。アウトドアオフィスはその概念に固執していない点、革新的な働き方の1つと言えるでしょう。

アウトドアオフィスに期待できる効果

革新的な働き方と言っても、何かしらの効果がなければ意味がありません。アウトドアオフィスに期待できる効果を見てみましょう。

✓集中力や創造力のアップ

通常のオフィスでは、キーボードを叩く音や人の話し声などに囲まれた環境で仕事を行なうことになります。社員のなかには、それが原因であまり業務に集中できない人もいるでしょう。また、いつもと同じ空間では刺激を受けることが少なく、高揚感も感じにくくなります。

しかし、アウトドアオフィスでは、通常のオフィスで聞こえてくるような騒音に悩まされません。聞こえてくるとしても、鳥のさえずりや木々のざわめきなどです。さらに、「外で仕事を行なう」という非日常感も相まって、集中力や創造力を高めることができます。これは、アウトドアオフィスならではの魅力と言えるでしょう。

✓コミュニケーションの活性化

アウトドアオフィスのような非日常感は、メンバーに高揚感を持たせ、コミュニケーションの活性化を促します。仕事のことだけでなく、プライベートのことも気軽に話せるようになるため、社員同士の交流を目的にアウトドアオフィスを取り入れてみるのも良いかもしれません。

✓社外の人たちとの交流

通常のオフィスでは自社内の人たちとの交流しか促せません。しかし、アウトドアオフィスでは、同じく外で仕事を行なう会社の人たちと関わることもできます。それが、新しいネットワークの構築につながり、ビジネスチャンスとなるかもしれません。

アウトドアオフィスを導入するためには…

働き方改革のなかでも、一味違うアウトドアオフィス。導入するためには、事前に取り組んでおきたいことがあります。

✓社内の意識を変える

アウトドアオフィスは、今までの働き方を一変させるものです。社内のなかには、それに抵抗を感じる社員がいるかもしれません。特に社内で仕事を行なうのが当たり前、と思っている社員が多い会社であると、アウトドアオフィスを取り入れたとしても、うまく浸透していかない可能性があります。

そうすると、アウトドアオフィスに期待できる効果もあまり感じられなくなるかもしれません。これを防ぐために、アウトドアオフィスを導入する際は、あらかじめ社員一人ひとりにその有用性やメリットなどをしっかり伝え、意識を変えていくようにしましょう。

まとめ

今回は、アウトドアオフィスの概要や期待できる効果についてご紹介してきました。外で仕事を行なうことは今までの環境がガラッと変わり、社員に刺激を与えることにつながります。働き方改革を検討している経営者の方は、ぜひアウトドアオフィスの導入を検討してみてはいかがでしょうか。

ただ、アウトドアオフィスは、業務効率の向上には向かないと考えられています。社員の業務効率を上げて、生産性アップを図りたい経営者の方はアウトドアオフィスよりも、モバイルワークやスマートワークといった働き方を選択することをオススメします。