近年日本でも導入が進んでいる「スタンディングワーク」をご存知ですか?欧米の企業を中心に流行し、日本でも注目されるようになった立ち姿勢でのワーキングスタイルのことです。
北欧の一部地域でのみ一般的だったこのスタイルでしたが、「長時間座る仕事は死亡リスクを上昇させる」という内容の記事が大々的に発表されたのをきっかけに、ヨーロッパ、アメリカで急速に普及し始めました。スタンディングワークは死亡リスクの減少だけではなく、業務効率や生産性の向上にも大きく役立ちます。
日本でも注目されつつあるスタンディングワークとは、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。

スタンディングデスクの採用

スタンディングワークの導入が進む中、スタンディングデスクという製品が注目されています。スタンディングデスクは高さを自由に調節できる、立ったままでも使用可能なオフィスデスクのこと。スタンディングデスクを使用する事で得られるメリットについてご紹介します。

・眠気を防止と集中力の向上

座って仕事をしていると、睡魔に襲われて集中できない、という経験をした方は多いはず。立って仕事をすることで、眠くならずに集中したまま仕事を進められるため、業務効率が向上する効果が期待できます。

・腰痛や脚のむくみ防止

スタンディングワークはずっと立ちっぱなしという訳ではなく、立ったり座ったりを繰り返すスタイルです。このように立ったり座ったりを繰り返すことで、長時間座りっぱなしで起こる腰痛や脚のむくみ防止に効果的です。また、スタンディングデスクの使用開始から数ヶ月で体重が落ちたという方も少なくありません。健康面からもスタンディングワークの効果は注目されているのです。

スタンディングワークで生産性アップ!

スタンディングワークを取り入れると、なぜ仕事の効率が上がるのでしょうか。その理由は仕事中の姿勢に関係しています。長時間座っていると、多くの人は猫背になってしまいます。猫背は集中力の低下や血流を停滞による肩こりや腰痛を引き起こす原因になります。しかし、意識していても長時間座ったまま姿勢を維持するのは大変です。
そこで、スタンディングデスクを使用し、集中力が途切れそうな時などに自由に姿勢を変えられるようにします。すると、コンディションや集中力の度合いによってちょうどいい姿勢に切り替えながら仕事を進められるため、生産性が向上するのです。

スタンディングワークを取り入れるには

オフィスデザインやレイアウトに合わせているデスクを、スタンディングデスクへと変更する事に抵抗がある企業も少なくないようです。しかし、スタンディングデスクは立っても座っても使用できるように高さを調節できるものがほとんど。
また、「立っている人と座っている人が混じっていると余計に集中できないのでは?」と思われるかもしれませんが、実は周りにいる人間の目線の高さがバラバラの方が集中できる、という意見はとても多いのです。

まとめ

現在の日本では、まだまだ座って仕事をするのが一般的です。しかし、スタンディングワークを導入した多くの企業では、仕事の生産性がアップしたという結果が出ているそうです。
立ったまま仕事をすることに慣れるまでは、少し時間が掛かるかもしれません。しかし、スタンディングワークを体験した結果、腰痛が改善したという体験談も多数見られます。
仕事の効率が上がるとなれば、ぜひ試してみる価値はあると言えるでしょう。