オフィスの雰囲気を良くするうえで重要なのが「床」です。今では、さまざまな床材が存在し、どれを選べば良いか悩んでしまうことも少なくないでしょう。そんな方にオススメしたいのが「タイルカーペット」です。実はタイルカーペットにはオフィスに良い影響をもたらしてくれるメリットがあります。では、そのメリットとは何なのでしょうか。今回の記事でご紹介していきます。

タイルカーペットのメリット

タイルカーペットとは?

タイルカーペットは、文字通り「タイル状(パネル状)」のカーペットのことを指します。形は正方形で、一般的には50cm×50cmの大きさであることが多いです。かつてはグレーなどの無機質なものが主流でしたが、今ではおしゃれな柄や色が取り入れられ、多くの会社の床材を彩っています。

タイルカーペットを床材にするメリット

さて、そんな多くの会社で床材として採用されているタイルカーペットには、どんなメリットがあるのか見ていきましょう。

✓防音効果がある

タイルカーペットの効果の1つに吸音性があります。タイルカーペットは、騒音を約30%も減らしてくれると言われています。これは、表面の繊維が多くの空気を含んでいることが関係しています。オフィスでは日々、多くの人が歩行しますが、そうした音を軽減することができます。

✓安全性に優れている

タイルカーペットは、硬質系の床材と違い滑るリスクが低い床材です。そのため、歩行者が転倒してケガをする可能性を抑えられます。また、落下の衝撃を和らげてくれる効果もあるため、モノを落としたときに破損する確率を下げることができます。

✓装飾しやすい

タイルカーペットには、柄物や色物など多くの種類が存在します。その柄や色を組み合わせて床を彩り、おしゃれなオフィス空間にすることができます。また、設置のときに接直材などを使用していなければ簡単に取り外しができるので、好みのオフィス空間をつくりやすいです。

✓交換頻度があまり高くない

タイルカーペットの素材は「ナイロン糸」が一般的です。ナイロン糸は、繊維のなかでもトップクラスの耐久性を誇っています。そのため、タイルカーペットはほかの床材と比べても耐久性が高めとなっています。長期にわたって状態を維持してくれるため、交換頻度を抑えることができるのです。

あまり馴染みがないタイルカーペットですが、以上のようにさまざまなメリットがあります。このメリットからタイルカーペットに興味を持った方もいるかもしれませんが、オフィスの床材とするときには選び方が大切になります。

そのヒントを次の項目で見ていきましょう。

タイルカーペットの選び方

タイルカーペットを選ぶときは、以下4つのポイントを参考にしてください。

・耐久性
・遮音性
・静電性
・踏み心地

まずは、耐久性で選ぶ方法について説明します。タイルカーペットには、基本的に「重歩行用」と「中歩行用」というマークがついています。一般的に重歩行用は歩行量が多いエリアに、中歩行用は歩行量が重歩行用ほど多くないエリアに設置します。

オフィスでは、中歩行用のタイルカーペットが設置されていることが多いです。1日にどれくらいの人が歩行するか、ということを踏まえたうえで検討すると良いでしょう。

次は遮音性で選ぶ方法についてです。タイルカーペットには、遮音等級をあらわすマークがついていることも多いです。遮音マークは、数字が大きくなればなるほど、効果を期待できることをあらわしています。防音対策をしっかり行ないたい場合は、遮音マークの数字が高いものを選ぶと良いでしょう。

続いて静電性で選ぶ方法です。オフィスにはOA機器など静電気を嫌う機械が多くあります。こうしたOA機器は、静電気の影響で故障することが多いです。制電性の高いタイルカーペットにすることで、こうしたリスクを抑えることができます。

最後は踏み心地で選ぶ方法について説明します。タイルカーペット表面のパイルは、3種類あります。それは、「ループパイル」、「カットパイル」、「カット&ループパイル」です。踏み心地は、この3種類のパイルによって実現されています。

・ループパイル:さらっとした肌触りで弾力性があるもの
・カットパイル:やわらかい肌触りでループパイルより弾力性に劣るもの
・カット&ループパイル:肌ざわりと弾力性がループパイルとカットパイルの中間にあるもの

3種類のタイルカーペットには、それぞれこのような特徴があります。執務室はループパイル、リフレッシュルームはカットパイル、というように、オフィスのエリアに応じて、好みの種類を選んでみてください。ちなみに、オフィスでよく使われているのは、ループパイルです。

まとめ

オフィスの床をおしゃれにすることは、社内の人たちはもちろん、社外の人たちのイメージを良くすることにつながります。ぜひ、タイルカーペットを用いて、他社にはないオリジナルの床をつくってみてはいかがでしょうか。