広い空間より、狭い空間のほうが仕事に取り組みやすい。そんな理由で、スモールオフィスを検討している経営者の方は多いのではありませんか?しかし、スモールオフィスはレイアウト次第で使いにくくなってしまうことも多いです。そこで今回は、どこに注意すればスモールオフィスを有意義に使用できるかご紹介したいと思います。

スモールオフィスレイアウトのすすめ

スモールオフィスレイアウトの注意点

✓導線を確保する

スモールオフィスのスペースは限られています。その限られたスペースにデスクなどを無造作に配置しては、通路が狭くなる可能性があります。これは、図面上でシミュレーションしていないときによく起こります。

そのため、デスクやオフィス家具をレイアウトする前に、まずは導線を確保するようにしましょう。広さにもよりますが、最低でも1.5mくらいの幅は確保したいところです。そうすれば、通行はもちろん、モノの出し入れもしやすくなります。

✓ミーティングスペースはなるべく広めに取る

スモールオフィスレイアウトで見落とされがちなのがミーティングルームです。スペースが限られているため、「小さめにつくる」、「ちゃんとした空間を設けない」ことを検討している方も多いのではないでしょうか。

しかし、ミーティングルームは、社内の人たちはもちろん、社外の人たちとも使うところです。3人までしか座れないなど、あまりに空間が狭いと居心地が悪く、うまく商談を進めることも難しくなるでしょう。また、社外からの印象も決してプラスには働きません。

そのため、ミーティングルームは最低でも4人、できれば6人くらいが座れることを想定してつくることをオススメします。6人くらいが座れるスペースを確保できれば、大きさ的には問題ないでしょう。また、ミーティングスペースは清潔な状態を保つことを心がけましょう。

✓収納スペースを考える

スモールオフィスであると、あっという間に書類や資料などでスペースが埋まってしまいます。気づいたらデスク周りが紙だらけ…という光景も珍しくありません。そのため、事前に収納スペースを決め、書類や資料などはそこに収納するようにしましょう。

最近では、情報をPDFなどに変えて保管することも多くなっています。スモールオフィスのレイアウトを決めるときに、この方法を検討してみても良いでしょう。

✓男女間のプライバシーを守るためのルールをつくる

これはオフィスのレイアウトと直接関係していることではありませんが、スモールオフィスでは大切なポイントになります。小規模なオフィスではプライバシーの問題が出てきやすいからです。たとえば、トイレの問題があります。

小規模なオフィスではトイレが1つしかないことも多いです。もし、オフィスにトイレが1つしかなかった場合、男女共用ということになります。男性はあまり気にしないかもしれませんが、女性は男性と同じトイレを使用することに抵抗を感じることも多いはずです。

それを放っておくと、居心地の悪さから働きにくい環境だと思われてしまいます。そのため、男女間のプライバシーを守るルールをあらかじめ考えておくことをオススメします。

以上のポイントを踏まえて、デスクやオフィス家具の配置、プライバシー問題の解決案を検討してみましょう。そうすれば、スモールオフィスを有意義に活用できることにつながるはずです。

まとめ

スモールオフィスはスペースが少ないぶん、レイアウトの自由度が低いと思われがちです。たしかに、スペースの広いオフィスに比べると、デスクや家具のレイアウトは限定的なものになります。しかし、スモールオフィスには小規模ならではの魅力もあります。レイアウト次第で、オフィスのイメージはガラッと変わるので、ぜひ今回の記事で紹介してきたことを参考にして、スモールオフィスのレイアウトに取り組んでみてください。